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ISBN 978-4-7807-1836-2 |
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2,000円(税182円)
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明治維新と噺家たち ─江戸から東京への変転の中で
柏木 新
幕末から明治にいたる激動の時代、都々一坊扇歌の風刺にはじまって、三遊亭圓朝・柳亭燕枝ら噺家たちはその真価を発揮し、つぎつぎに新作を世に送り出す。初の女性落語家・若柳燕嬢も登場し、新しい落語世界が生まれていった。このとき、自由民権運動との関わりや、漱石・子規ら文人との交流など、さまざまなエピソードにうかがえる噺家たちの矜持、見識を見逃してはならない。著者いわく「明治時代の歴史を紐どくと昭和の時代が見えてくる」「落語の変化・発展は、その時代の社会・政治と無関係ではない」。近代落語の変遷を知ることで、落語の世界がいよいよ味わい深くなると実感させる好著。
巻末に当時フランス領事館の一等書記官だったジュール・アダンが著した『日本の噺家』を訳載(全文訳は本邦初)。
柏木 新(かしわぎ しん)=1948年生まれ、話芸史研究家・演芸評論家。歴史学研究会会員。著書に『はなし家たちの戦争』『落語の歴史』『落語こぼれ話』『国策落語はこうして作られ消えた』など。柳家さん八「実録噺「東京大空襲夜話」」ではインタビューと解説を執筆。
判型 四六判並製 248頁
ISBN 978-4-7807-1836-2
定価 2000円(税込み)
刊行日 2022年2月23日
《目次》
はじめに
第1章 幕末の激動のなかで
第2章 圓朝と燕枝 ―― 江戸落語の大成と近代化
第3章 近代化のなかでの翻案物の登場
第4章 明治時代の取締りと実録物の誕生
第5章 自由民権運動と講談・落語
第6章 寄席の聴衆層の変化と滑稽噺の発展
第7章 「改良落語」の動きを見る
第8章 女性の落語家第一号 ―― 若柳燕嬢
第9章 フランス人が書いた噺家・寄席の案内書
第10章 子規・漱石など明治の文人と落語
第11章 日清・日露戦争と落語・講談などの世界
あとがき
[資料] ジュール・アダン:著『日本の噺家』(フランス語版) 柏木新:訳
[参考・引用文献]