日本の科学者 21年1月号
型番 978-4-7807-2050-1
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800円(税73円)

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本号特集では,「科学者集会 in 福井」の登壇者の中から3人と他に1人から論文を寄せてもらった.以下で簡単に概要を紹介する. なお,井原の論文と登壇者2人の論文の掲載は,別の機会にゆずる.
高橋博子は,小型核の歴史的検証を述べ,「低出力・小型核兵器」は,使って良いはずがないとし,放射能による生命体加害と環境破壊を過小評価する言説であると批判している.
井戸謙一は,福島原発事故で放出された放射性セシウムを含有する不溶性微粒子CsMP(Cesium Micro-Particle)による内部被ばくについて,新しい問題を明らかにし,その危険性は広く認識されるべきだと警告している.
宗川吉汪は,福島県甲状腺検査評価部会が甲状腺がん発症の事実を隠蔽してきた策を暴き,甲状腺がんの被ばく発症の科学的事実が「放射能安全神話」に止めを刺すことになるだろうと述べている.
澤田昭二は,広島・長崎原爆の被曝影響を基礎にして,米英による核実験放射性降下物による被害の実態調査の成果を明らかにし,核兵器国と被爆国日本は早急に核兵器禁止条約に加盟し被災者に十分な支援をすべきだと結んでいる.
<主な目次>
核実験による放射性降下物
──広島・長崎原爆の被爆影響を基礎にして 澤田昭二 05
「小型核」の歴史的検証 高橋博子 11
 資料:核兵器禁止条約が発効 編集委員会 15
 化学が内部被ばくの正しい理解を助ける 長野八久 16
福島原発事故で放出されたセシウム含有不溶性放射性微粒子による健康リスクについて
──市民の広範な認識にするために 井戸謙一 18
日本の「放射能安全神話」 宗川吉汪 24
 放射性微粒子と風船の飛行シミュレーション
 ──「風船プロジェクト」の意義を考える 三好永作,伊藤久徳 30
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