吉備の国の桃太郎
型番 ISBN978-4-7807-1986-4
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「時は、遥か昔、古代へと遡ります。そこには「吉備」という国が栄えていました。現在の岡山県を中心とする古代王国です」(冒頭)。ところがあるとき、温羅(うら)という大男があらわれて悪事をはたらき、みんな「鬼」と怖れた。征伐に乗り出したのは朝廷から派遣された五十狭芹彦命(いさせりひこのみこと)で、のちに大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)と呼ばれる皇子。その戦いのなかで、いまに残る旧跡が生まれる(「鬼ノ城(きのじょう)」「矢喰宮(やぐいのみや)」「鯉喰神社(こいぐいじんじゃ)」などなど)。地元で脈々と語り継がれ、桃太郎伝説の原型ともされる物語を、ときに写真を交えて描き出す歴史絵本。「伝承話には、その土地の歴史が垣間見える。大切に語り継がねばのう」(結び)。
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