『風に立つ』

松本喜久夫

教育と教員生活が難しくなっていく時代。大阪市の小学校教員を38年間つとめた著者が、みずからの経験をもとに綴った長編小説。同和問題、政党と労働組合、維新政治……　さまざまな難題が降りかかるなか、「子どもの幸せが一番！」という姿勢を貫いていく。新任からの全教師生活を丁寧に彫り込んだ力作。［解説　木村泰子（元大空小学校校長）］　


松本喜久夫（まつもと きくお）＝1945年三重県生まれ。三重大学学芸学部卒業。38年間大阪市の小学校教員をつとめる。日本民主主義文学会会員、日本演劇教育連盟会員。著書に『おれはロビンフッド　松本喜久夫脚本集』『明日への坂道』『つなぎあう日々』『希望を紡ぐ教室』など。

目次
第1章　八田問題との遭遇
第2章　成長への歩み
第3章　文化活動を力に
第4章　船出の時
第5章　新組合がんばる
第6章　悲しみを超えて
第7章　別れの時
松本喜久夫さんのこと（木村泰子）

刊行日　2021年12月4日
判型　　B6判変形　336頁　
ISBN　 978−4−7807−1834−8
定価　　1600円（税込み）