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深圳にて 猪飼丈士中国作品集
猪飼丈士
「私は2005年から2012年まで、中国有数の大都会深圳市で働いた。そこで出会った人びとや下町が懐かしくて、2015年までに幾度か再訪もした」「エッセイは、深圳のアパートで仕事を終えたあとに書き綴ったものであり、小説は日本に戻ってから、いろんな出来事や人びとを思い出しながら作品にしたものである」「だが、今はもうその工場も下町も姿を消してしまった。[工場やアパートは爆破解体されて超高級マンション群になり]もう出会うことのできないあの深圳の街や人びとが私の心の中でいっそう輝きを増し、私の残り少ない人生に力を与えてくれている気がしている」(「あとがき」より)。
猪飼丈士(いかい たけし)=1944年生まれ。京都市立洛陽高校(機械科)、立命館大学二部経済学部卒。三菱電機(株)京都製作所勤務。京都エッセイ友の会「あお柿」同人。「白桃」同人。日本民主主義文学会会員。
目次
[短篇小説]
一枚の写真
赤い野球帽
中国の少女
岸辺の花束
[エッセイ 深圳の下町と人々]
ブタのエサ/叫び声/ガスボン/紅いお年玉/湖北の花嫁/バイブル/携帯電話/コンドーム/深圳のデコボコ/市場の周辺/右の道 左の道/四川大地震/親知らずの痛み/いでし月かも/竹のゴザ/人は百でも/ニセモノと本物/自己批判/粽の香り/水鳥は自由に
あとがき
判型 四六判並製 232頁
ISBN 978−4−7807−2215−4
定価 1980円(税込み)
刊行日 2022年7月22日