細密画で辿る生物進化の足跡　大人の解剖図鑑 

渡辺採朗

　動物の体と器官の「仕組み」や「形状」について、微小なゾウリムシから哺乳類のブタにいたるまで、私たちの身近に生息する多彩な動物をみながらご紹介します。元高校教師の著者が、授業中に行った観察や解剖の指導をする際に用いた正確な細密画とともに、体のつくりとはたらきが理解できるように書かれている点が類書とは異なります。これまで生物に興味のなかった人にも、生物を観察する楽しさを教えてくれる１冊。

目次
はじめに
動物の性質を支える細胞小器官と器官
単細胞動物　絨毛中類
多細胞動物　タイリクミジンコ
多細胞動物　メダカ

水生の脊椎動物、硬骨魚類
４.硬骨魚類　マアジ
５.回遊魚マイワシと定着魚カサゴ

陸生の脊椎動物、鳥類と哺乳類
６.鳥類　ニワトリ
７.哺乳類　ブタ

節足動物、甲殻十脚類
８.クルマエビ科 ウシエビ
９.ザリガニ科　アメリカザリガニ
10.クリガニ科　ケガニ

軟体動物、腹足類と二枚貝類、及び頭足類
11.腹足類　サザエ
12.二枚貝類　ハマグリ
13.頭足類　スルメイカ

棘皮動物、ナマコ類
14.ナマコ類　マナマコ

第７章　植物のスケッチ
おわりに

著書略歴
1956年徳島県生まれ。1980年北海道大学卒業。同年より神奈川県立高校の教諭として2022年3月まで生物教育に携わる。その間、「自然から学ぶ」をモットーに、生徒との対話を重視し、実物観察を多く取り入れた授業を実践してきました。

Ｂ５判並製・120頁
定価1200円（税込）
ISBN978-4-7807-2241-3
出版年月日　2023年６月24日