日本の科学者2023年8月号 Vol.58
販売価格

800円(税73円)

購入数

書名:日本の科学者2023年8月号 Vol.58
編著者名:日本科学者会議
ISBN:978-4-7807-2081-5 C0336
定価:727円+税(税込み:800円)
サイズ:B5判並製・64頁
発行日:8/1
書影:添付

《紹介文》
中距離核戦略全廃条約の失効や新戦略兵器削減条約の履行停止、北朝鮮によるミサイル開発、英国の核弾頭保有上限の引き上げ、中国の大陸間弾道弾サイロ建設など、冷戦終結以降の核軍縮の流れが逆転し、さらに相次ぐプーチン政権幹部による核使用威嚇発言、ベラルーシへの戦術核配備など、核兵器が実際に使われてしまう危険が高まっている。
桁違いに甚大な核兵器による直接的な被害に加え、大量に発生する煤が成層圏に到達し、そこに数年間とどまって太陽光を遮ることによる「核の冬」により一層甚大化すると40年前から警告されているが、数十億人が餓死しうるリスクの大きさに比して十分な研究が進められ、現時点での予測に応じた備えがなされているとは言い難い。核兵器禁止・廃絶を目指す運動と外交圧力を一層強める必要があることは論を待たないが、核保有国に核軍拡をやめさせ、核兵器を削減させる見通しが立たない以上、被害予測に基づいた適応策すなわち核戦争になった場合への備えを真剣に進めるべきだろう。(まえがきより)

《目次》
特集 核戦争を許さない

まえがき 藤巻晴行 02
言葉の玉手箱 藤巻晴行 03
ロシアの核兵器とその近代化の現段階 冨塚明 04
世界の核兵器・核ドクトリン ―戦術核兵器使用の危機がたかまっている 舘野淳 11
核の冬が起こす大量絶滅 ―核戦争のリアリズム 海保邦夫 20
地域的な核戦争により危惧される世界の食料生産影響 飯泉仁之直 26

談話室
キリバス共和国クリスマス島における英米核実験 
 ―太平洋の核軍事化と先住民共同体 小杉世 32

クローズアップ
核兵器とは ―文系学生たちに語ってきたこと 下田正 34

科学余話
越後人・本富安四郎の『薩摩見聞録』と薩摩の数学
―西洋数学受容過程を通して日本の近代化を考える 坪井昭二 45

ひろば
軍拡ではなく農拡こそが命を守る ―核戦争は日本滅亡の最短経路 鈴木宣弘 54
ショスタコーヴィチ交響曲13番「バビヤール」を平和的に鑑賞する 長野八久 58

〈読者の声〉 60
〈科学者つうしん〉 61
〈編集後記〉 竹内智 64
この商品について問合わせるこの商品を友達に教える買い物を続ける