息子たちへ (下)  ──母の生きた八十八年
型番 978-4-7807-0618-5 C0095
定価 1,650円(税150円)
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母は実り豊かな 大きな樹──
なかまを信じて、手を携えて
その柱となり、いつも暢びやかに、
激動の時代をまっすぐに歩き続けた母よ。
 書き終えてみると、私の人生は、目の前に立ちはだかった問題に仲間と一緒に立ち向かいしのいできただけで、自分の意志でやったのは、僅かな隙に絵を描き続けたことだけのような気がする。それでこの三月、九十歳を迎えてしまった。身の丈相応の人生だったと言うべきだろうか。
 (下)に書いた一九七〇年以降は、息子たちはそれぞれ自分の道を走り出していて、母親が忙しそうにしているのは知っていても、何をやっていたのか、中身はほとんど知らないだろう。知っていたのは絵を描いていたこと位だ。黎は個展の搬入・搬出をやってくれたし、鋼は案内のハガキを仲間にひろく配ってくれた。そんな意味でこの本も『息子たちへ』(下)と題していいだろうと思う。   ──「あとがき」より

●著者紹介
渡辺泰子(わたなべ・やすこ)
1921年 静岡県沼津市千本松原岡本別荘で生まれる
1926年 沼津市立尋常小学校女子部(後に第二小学校) 入学
1938年 県立沼津高等女学校卒業
1943年 渡辺武と結婚
1948年 福岡市片江で日本共産党入党、50年まで農村活動
1952年 教育紙芝居研究会勤務、後に童心社編集部
1970年 童心社退職
     以来、居住地の文京区千石で地域活動
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