いま、宮沢賢治の生き方に学ぶ
型番 ISBN978-4-7807-0693-2 C0095 ¥571
定価 628円(税57円)
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A5判 ブックレット 2012年5月3日発行

《目次》
まえがき
いま、宮澤賢治の生き方に学ぶ――ほんとうの幸せを求めて
  北上川、そして「イギリス海岸」へ
  賢治が初めて海を見た
  『銀河鉄道の夜』、物語の世界へ
  この地上に幸せを求めて
  ジョパンニ役を演じて
  岩手日報の「賢治賞」を受賞して
  生者のなかに死者が生きている
  農業指導者として生きる
  病苦と闘いながら稲作指導を
  肥料の研究と普及に打ち込む
  賢治の生き方としての「行ッテの思想」
  賢治と比叡山 ――一隅を照らす――
  『よだかの星』、挑戦の物語
  「星めぐりの歌」と童話『双子の星』
  『双子の星』と憲法九条
  憲法九条の生命力
  新渡戸稲造から宮澤賢治へ
  世界がぜんたい幸福に
農のもつ豊かさを育てる
イーハトーブに思いを馳せて 池田 充宏
あとがきに代えて ――回想・私の東北体験―― 野々垣 務


 厳しい東北の地で「サムサノナツ」をはじめ、かずかずの災害に出合いながら「人びとのほんとうの幸い」を求めつづけてきた賢治。
 その文学・思想・生涯からは、いまに生きる私たちへの、豊かなメッセージを汲みとることができると思うのです。(「まえがき」より抜粋)

「かなしみはちからに 欲りはいつくしみに
 いかりは智慧にみちびかるべし」
 これは、親友保阪嘉内への手紙に書かれた言葉ですが、激しい苦悩のなかからつかみとった賢治自身の道しるべのような言葉です。賢治が紡いでみせた生命への愛といつくしみの世界から、私たちは明日への手がかりをつかみとっていきたいと思うのです。(「まえがき」より抜粋)


著者:三上 満(ミカミ ミツル)
 1932年、東京生まれ。1955年、東京大学教育学部卒業。その後、東京都文京区立第一中学校、葛飾区立大道中学校教諭を経て都教組委員長、全教委員長、勤医会東葛看護専門学校長など歴任。2003年には『明日への銀河鉄道――わが心の宮沢賢治』(新日本出版)で、第18回岩手日報文学賞・賢治賞受賞。
 現在は、子どもの権利・教育・文化全国センター代表委員、全国革新懇代表世話人。
 主な著書に、『野の教育者・宮沢賢治』『学校 ここにある希望』『教師への伝言』『輝け 子どもたち』『かぎりなく愛しいもの』『思春期と非行問題』『非行問題と学校』(以上、新日本出版)、『宮沢賢治 修羅への旅』(写真・小松健一、ルック)、『人間の明日と向き合う』(かもがわ出版)、『きびしさの復権』(信評論)、『歴史のリレーランナーたちへ』『現代っ子の教師論』『きみは青春をみたか』(以上、労働旬報社)、『眠れぬ夜の教師のために』(大月書店)など。
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