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ISBN978-4-7807-0957-5 C0093 ¥1400 |
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1,540円(税140円)
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2013年4月18日発行 予約受付中!
四六判 216ページ 上製
定価:1,400円+税
ISBN978-4-7807-0957-5 C0093
【主な登場人物】
七人衆
兵左衛門……一揆の頭取。一見、茫洋としている。目には人を包みこむやさしさがある。懐は深く、胆力がある。一揆後、死罪。
善三郎……副頭取。兵左衛門の古くからの親しい友。どんなときも兵左衛門を信じ、支える。佐渡へ遠島。
清八……小頭。学問をよくし、神童といわれた。老成を感じさせる。若者たちの信頼は厚い。五〇敲の刑。
庄吉……小頭、若衆組の責任者。気性は激しく、反抗心旺盛。ときどき切れる。処罰は、過料。
藤七……小頭。唄、踊りが得意。なよなよとしていて決断力に乏しい。あだ名は、なよ七。過料。
与七……小頭。六人の子だくさん。食っていけず、一揆から抜けようと思ったこともあった。過料。
惣右衛門……小頭。村の長老。寡黙だが発言には威厳がある。酷寒の牢でよく耐えた。過料。
あや……善三郎の娘で清八の恋人。飢饉で両親を亡くした少女を育てる。
はる……庄屋の娘。庄吉と恋仲にある。庄吉と父親との板挟みで悩む。
兵太……頭取・兵左衛門の息子。父親の遺志を継ごうと思っている。
玄念坊……飢饉の東北へ読経行脚。やがて柿崎の荒れ寺に住みつき、子どもたちに学問を教える。一揆勢を陰ながら応援する。
作左衛門……造り酒屋
治三郎……庄屋
泰庵……村医者
勘右衛門……造り酒屋
市郎右衛門……組頭
風祭甚三郎……越後国出雲崎代官
東日本大震災の年の夏、東京。
大集会に新潟からきた
若い七人の農民の姿があった。
彼らは江戸中期・天明三年に起きた越後柿崎一揆の子孫だった。「良民を守る一揆は時を超え」。むしろ旗が音をたてて大きくはためいた。天明三年にタイムスリップした。
〈目 次〉
プロローグ 6
第一章 出雲崎代官・風祭甚三郎 9
天領 10 /糾明 15
第二章 天と地の怒り 19
年貢 20/飢饉 25
第三章 始動 35
故郷 36/〈冬〉死ねというのか 39
〈春〉お上に立てつく 57
〈夏〉七人衆 76/〈秋〉怒りの太鼓 88
〈ふたたび冬〉廻状は放たれた 104
第四章 決起 147
鬨の声 150/殺到 155/待つな 159
無慈悲 167/皆の衆! 177
第五章 黎明 181
弾圧 182/吟味 188/判決 200
【資 料】 210
あとがき 211
【主な参考文献】 214
題字 山本敬子
装丁・装画 佐々木こづえ
〈著者プロフィール〉
玄間 太郎(ゲンマ タロウ)
1944年、新潟県三島郡出雲崎町(旧西越村)生まれ。
東京都立紅葉川高校卒業。
新聞記者として42年、取材・執筆活動。
著書に『青春の街』『少年の村――出雲崎慕情』(本の泉社)