予防原則・リスク論に関する研究―環境・安全社会に向けて
型番 ISBN978-4-7807-0969-8 C0036 ¥1800E
定価 1,980円(税180円)
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日本科学者会議・日本環境学会 編
環境政策における基本理念としての予防原則の考え方は,欧州で生成・発展し,1992 年のリオ宣言で国際的に承認された環境政策の原則の一つとなった.
しかし,日本における扱いは,ほとんど棚上げの状態となっている.その一方で,リスク論の適用が各分野で広がっており,被害の過小評価や被害者の切り捨てに利用される事態も生じている.
今回の出版は,現在までの研究活動を中心に,福島第一原発事故による新たな課題等を加え,現段階における「まとめ」として編集・出版したものである.
(「まえがき」より抜粋)
執筆者(掲載順)
―西川榮一,小野塚春吉、神戸秀彦、田口直樹、森家章雄
〇神戸秀彦、近藤真、〇西川榮一、山田耕作、礒野弥生、津田敏秀、〇森家章雄、西川祥子、〇小野塚春吉、山口英昌、〇田口直樹、片平洌彦、沢田昭二、荻野晃也、佐藤克春、本間圭吾、歌川学、下田 守、長野晃(〇は編集委員)
Contents
まえがき
序章 予防原則とリスク論をめぐって 編集委員会
第1章  予防原則の生成と展開─EUのREACH規則を素材にして
第2章 予防原則・リスク論と環境権の再定義
第3章  技術の開発利用にかかる 環境・安全問題へのアプローチ
第4章 ICRPにおける放射線防護基準の変遷と問題点
第5章 情報とリスクコミュニケーション
第6章 予防原則と疫学の意義
第7章 科学の不完全性と倫理としての予防原則〜原発はどこまで地震・津波に耐えるべきなのか〜
第8章 化学物質管理政策の現状と課題
第9章  予防原則と食の安全─EU食品安全法に見る予防原則と日本の現状─
第10章 アスベスト問題から見た予防原則
第11章 薬害問題と予防原則
第12章 放射線低線量被曝問題と予防原則
第13章 電磁波影響問題と予防原則
第14章  リスク評価論の政策利用の批判的検討─市街地土壌汚染を念頭に─
第15章 意思決定における予防原則の確立
第16章 温暖化・気候変動問題と予防原則
第17章  公害と予防原則─水俣病・カネミ油症などの事例から─
第18章 寝屋川廃プラ公害と予防原則
終 章 予防原則を基本理念とする環境・安全社会に向けて
あとがき
索 引
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