憧憬の山々 労山の歴史のなかで
型番 ISBN978-4-7807-1106-6 C0075 ¥1300
定価 1,430円(税130円)
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安田 一郎:著
四六判 208ページ 並製
定価:1,300円+税
ISBN978-4-7807-1106-6 C0075


この本は一九九七年から二〇〇〇年にかけて約二年半にわたって連載された大阪府勤労者山岳連盟の機関誌の「労山ニュース」を補完して編集したものです。
それは同時に私が勤労者の登山運動に加わった一九六〇年代の後半から一九九〇年までの約二五年間を回想したものでもある。思えば労山の事務所も城東診療所、梅田の事務所、舟橋町の一軒家、玉造のビル、現在の東成区のビルと移転してきました。ここには、玉造の事務所までの諸活動とともに歩んだ私たちの登山活動の一端を記している。今の私たちは福島の原発災害とこれらの危惧を背負った大きな時代のうねりのなかに生きている。労山の仲間たちが平和を訴え、自然保護を説き、遭難をなくす努力をし、震災のボランティアを派遣していることなどは労山ならではの活動である。この本がこれからの労山の発展と手にとってくださった方々の参考になることがあれば、筆者望外の喜びである。
筆者(「読者のみなさまへ」より)



【目 次】
読者のみなさまへ 3
歩んできたみち
その一 9
●はじめに 9 / ●第一期中級登山学校 10
その二 12
●第一期中級登山学校〜第二期〜第三期中級登山学校 12
その三 19
●前回より 19 / ●連盟結成のころ 20 / ●新体連大阪登山部の結成 22
その四 24
●日本登山史上の人 24 / ●第一期冬山登山学校――全国 24 / ●一九七〇年前後のことなど 25
●我が山々へ 26 / ●初めての屏風岩 26 / ●人物紹介 29
その五 31
●憧れのクライマー 31 / ●岩場へ 34
その六 39
●「この夏は……」一九九七年 39 / ●冬山、そして冬の登攀へ 40 / ●幻の登山者――単独の冬富士 45
その七 47
●前号より 47
その八 52
●雪崩遭難 52
その九 59
●登山時報の「星とワイン三八話」を読んで 59 / ●遭難以降は…… 60 / ●救助隊結成 61
その一〇 64
●海外に向けて 64 / ●七七年一二月末〜七八年年初にかけて 65 / ●初めてのヒマラヤへ 66
その一一 69
●人間の可能性…… 69 / ●ヒマラヤの王国ネパール 70 / ●白き憧憬の女神 73
その一二 76
●ヒマラヤで感じたことは…… 76 / ●ヒマラヤ遠征後は…… 79
その一三 81
●可能性への挑戦――二題 81 / ●今、世の中は…… 83 / ●立山障害者登山をとりくむ 84
その一四 87
●再会 87 / ●究極のロマン――夢の実現 89 / ●その壮行会で久しぶりの再会 91
●未登峰への想い 92
その一五 95
●二一世紀の跫 95 / ●消息二題 95 / ●プルビチャチュの蒼い氷 97
その一六 104
●バルマさんのこと 104 / ●'85山の会のことなど 105
その一七 107
●回想 技術の追求とスポーツの要素 107 / ●それから…… 110
●ところで今日は……(いつのことか考えた……多分一九九九年と思う……二〇一三より) 112
その一八 114
●二一世紀へ 114 / ●「70才、現役山歩きリーダー」発刊によせて 115 / ●一九八〇年代を顧みて 118
その一九 122
●身体運動論のあれこれ 122 / ●私にとっての一九八〇年代の労山 124
その二〇 127
●日常雑感 127 / ●山の雑誌のことなど 127 / ●スポーツの要素――その二 128
●八〇年代をもう少し顧みたい 130 / ●来月は特に…… 131
その二一 132
●八〇年代の別れと出会い 132 / ●ヨッサンの遭難 133 / ●新しい出会いもあった…… 134
●今年の五月の連休は…… 134 / ●労山に入る前のあるトレーニングの一日 136
その二二 139
●このところ…… 139 / ●ケルン解題…… 140 / ●大阪労山における事故の歴史…… 140
●このごろは…… 142
その二三 144
●八〇年代前半のことなど…… 144
その二四 148
●今夏は…… 148 / ●八月の空に…… 148 / ●日本登山体系から…… 149
その二五 151
●「クライマー」を読んで 151 / ●[閑話休題]……危機一髪…… 152
●再び八〇年代を思い出すままに…… 154
その二六 156
●白馬山遊倶楽部……より 156 / ●古くからの仲間に感謝…… 157
●ヒマラヤニズム誌の発行に寄せて…… 157 / ●大阪労山救助隊のこと…… 158
その二七 161
●京都労山との交流 161 / ●八九年の年は 161 / ●八〇年代最後の全登研 163
●大阪労山における海外登山の歴史 164
夏季二題 169
●吉尾弘偲ぶ会に参加して 169 / ●山脈の旅 171
ミレニアムのネパール 174
●ネパール滞在日記 174 ●ミレニアムのネパール 175
●ネパールバンダ〜そして二一世紀のネパールへ 177
将棋士と吉尾弘さん 179
●吉尾弘さんを偲んで 179
吉尾弘さんを偲ぶ 182
棋士と登山家 184
吉尾弘さん回想(その1) 186
吉尾弘さん回想(その2) 189
●荒城の月 189 / ●吉尾さんの少年のころ 191
『垂直の星』を読んで 193
《吉尾弘遺稿集出版記念の集い》に参加して 195
失われなかった歳月 198
●若き日の回想 199
つれづれに 202
●旅から帰って 202 / ●ネパールを訪れる 203
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