村山士郎教育論集 鵺 現代の子どもといじめ事件
型番 ISBN978-4-7807-1224-7 C0037 定価:2,500円+税
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村山 士郎:著
四六判 280ページ 上製
定価:2,500円+税
ISBN978-4-7807-1224-7 C0037
2015/6発行

目次
第一部 連続するいじめ自殺事件
鵯 青森・野辺地中学校 熊沢憲君のいじめ自殺
鵺 熊沢憲君が残した遺書の真実
鶚 愛知・東部中学校 大河内清輝君のいじめ自殺
鶤 ひとりの少女の旅立ち ─ メルヘンの世界に遊ぶ浮遊惑 ─
鶩 二〇〇〇年代後半、多発するいじめ自殺
鶲 福岡・三輪中学校 森啓祐君のいじめ自殺
鷄 滋賀・大津市A中学校、 いじめ自殺事件

第二部 現代のいじめをどうとらえるか
鷁 文部科学省のいじめ調査・対策の問題点と批判
鶻 現代のいじめをどうとらえるか
鶸 安心と信頼のいじめのない子ども世界を

《前書きなど》
 『村山士郎教育論集(全六巻)』(以下、「六巻論集」とする)は、村山がこれまで書いてきた著書、編著、共著で発表してきた諸論文、また、雑誌誌上の諸論文(一部未発表論文を含む)を次の六つのテーマや対象にそくして、一巻・子ども論、二巻・いじめ論、三巻・少年事件論、四巻・生活綴方論、五巻・教育実践と教師論、六巻・学校づくりと社会主義論、に再編集したものである。
(「 『村山士郎教育論集(全六巻)』の刊行によせて」より)

 この第二巻には、いじめ問題にかかわる論稿を収録した。
 出発は、一九八五年の青森県野辺地中学校の熊沢憲君のいじめによる自殺の調査であった。それ以来、多くのいじめ自殺事件が起きてきたが、暴力的いじめから遊び的いじめに特徴が変化し、近年では、「冷やかし」や「からかい」、「いじり」などがいじめの中心になり、いじめているという意識が希薄化している。しかし、遊び的でありながら、いじめている人を死にまで追いつめてみたいというサディステックな病理が見えている。(「二巻のはじめに」より)


《著者プロフィール》
村山 士郎(ムラヤマ シロウ)
1944年 山形県に生まれる
1977年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、教育学博士。
現 在  大東文化大学非常勤講師 
主な著書 
『ロシア革命と教育改革』(労働旬報社、1980年)
『生活綴方実践論』(青木書店、1985年)
『素顔を見せない子どもたち』(大月書店、1988年)
『豊かさ時代の子どもと学校』(新生出版、1991年)
『子どもの心の叫びを聞け』(学陽書房、1994年)
『いじめの世界が見えてきた』(大月書店、1996年)
『子どもの攻撃性に潜むメッセージ』(柏書房、1999年)
『ソビエト型教育の形成と学校コミューン』(大月書店、1999年)
『現代の子どもと生活綴方実践』(新読書社、2007年)
『いじめで遊ぶ子どもたち』(新日本出版、2012年)
『子どもたちを再び戦場に送るな』(新日本出版、2014年)
『村山士郎教育論集(全6巻)』(本の泉社、2015年)
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