日韓が共有する近未来へ
型番 ISBN978-4-7807-1230-8 C0036 定価:1,700円+税
定価 1,870円(税170円)
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松原 孝俊:編, 崔慶原:編
四六判 254ページ 並製
定価:1,700円+税
ISBN978-4-7807-1230-8 C0036
2015/6発行

【目次】
海峡あれど、国境なし──まえがき… ……………………………………… 松原 孝俊
第一部 海峡圏からみた日韓関係
1 岐路に立つ日韓関係――新しい共生戦略を考える… ………………………… 小此木政夫
 1 歴史摩擦の再燃──論争の構造化と複雑化
 2 先進的な分業・協力の誕生──複雑な相互依存の段階
 3 三つの外交イニシアティブ──日韓の共生戦略を求めて
2 日韓関係の争点──韓国政府の外交声明・論評の変化を中心に… …………… 菊池 勇次
 はじめに
 1 竹島問題
 2 教科書問題
 3 慰安婦問題
 4 靖国問題
 5 全体的傾向
 日韓関係への提言──おわりに
 
第二部 日韓海峡圏の地域連携
3 日韓の地域連携──重層的な関係づくり… …………………………………… 加峯 隆義
 1 九州における韓国との交流
 2 福岡・釜山超広域経済圏
4 グローバル物流からみる地域連携──最適物流をめざして… ………… 幸田 明男
 1 グローバル物流とは
 2 グローバル物流における「アイテムとマネジメント」
 3 韓国とのグローバル物流の実践
 4 変化していくアジア
第三部 日韓コラボレーションと人材育成
5 日韓学生交流から知る「互いのイイところ」… …………………… 岩渕 秀樹
 1 日韓学生交流に携わった経験から
 2 日韓の人材育成の特徴
 3 知ろうよ、互いのイイところ
6 韓国の大学国際化と日本…………………………………………………… 全洪燦
 1 背景 : 韓国の大学国際化プロセスとその概念
 2 韓国の大学の国際化
 3 韓日大学間の国際交流
 4 結語
7 日本における韓国語教育…………………………………………………… 李蕙丞
 1 日本における韓国語教育の歴史
 2 日本における韓国語教育の現況
 3 九州大学における韓国語課程
 4 結論
    
8 日韓共同教育プログラムの構築………………………………………… 崔慶原 
 1 共同教育の基盤形成──コラボレーション、キャンパス共有、リーダーシップ
 2 なぜ、日韓共同教育プログラムなのか
 3 プログラムの構成
 4 学生の意識変化から見えてきたもの
 5 これからの五〇年を見据えて

日韓海峡圏カレッジ/アジア太平洋カレッジ参加学生から
(1)日韓関係改善の道を探る 
   朝鮮通信使歴史館を訪問して 井上陽南子(九州大学)
   互いの鏡になるべき韓国と日本 金孝済(釜山大学)
(2)歴史認識と和解 
   新しい文化・価値観に触れること 本岩 咲月(九州大学)
   「歴史認識の違い」という壁を越えて 高厓蘭(釜山大学)
(3)共通課題への取り組み 
   海峡を生きる――私と日韓  山口 祐香(九州大学)
   両国の共通課題が与えてくれた里程標 鄭盛洙(釜山大学)
(4)現地に行ってみることの大切さ 
   「現場力」で学んでいく私らしい道 田中 美綺(九州大学)
   気づきから生まれた一歩 四元みなみ(鹿児島大学)

(5)グローバル人材としての第一歩
   グローバルな研究者への入り口 上田 英介(九州大学)
   真の日文学徒としての出発 李頌栄(釜山大学)
(6)友だちを通して相手国を眺める 
   今こそ日韓交流──それが将来につながる 規久川はるな(西南学院大学)
   韓日葛藤に対する観点の変化 朴主栄(延世大学)
(7)これからの五〇年に向けて  
   「誠心の交わり」を理想として 久和 温実(九州大学)
   真の韓日相互コミュニケーションのチャンス 韓玧宣(高麗大学)
(8)インターンシップ活動報告 
   福岡コンベンションセンター/九州電力/七尾製菓/
   日本通運/NTT西日本/住友商事九州/やまやコミュニケーションズ

【前書きなど】
本書は、これまでの成果と課題を「学生交流」と「人材育成」というキーワードでまとめたものであ
る。プログラムの企画と運用にかかわった両国の教員と企業インタッシップの受け入れ担当者、文部科
学省の関係者の論考と参加学生の報告で構成した。(「海峡あれど、国境なし──まえがき」より)

【著者プロフィール】
松原 孝俊(マツバラ タカトシ)
1950 年、島根県生まれ。九州大学アジア太平洋未来研究センター長、教授。
学習院大学人文科学研究科国語国文学博士課程所定単位取得退学。
日韓海峡圏カレッジ/アジア太平洋カレッジの企画・運営を統括
専攻分野:日韓文化交流史、書誌学
主要業績:『九州大学発 韓国学の展望』(編著、花書院、2013年)、「朝鮮を囲む四
つのボーダー〔華夷秩序と西洋型国際秩序〕」『日本の「国境問題」:現場から考え
る』(別冊『環』 19、藤原書店、2012 年)、『グローバル時代の朝鮮通信使研究――
海峡あれど国境なし』(編著、花書院、2010年)

崔慶原(チェ ギョンウォン)
1974 年、韓国京畿道生まれ。九州大学アジア太平洋未来研究センター准教授。
慶應義塾大学法学研究科後期博士課程修了、博士(法学)。
日韓海峡圏カレッジ/アジア太平洋カレッジの企画・運営
専攻分野:東アジア国際関係、日韓関係
主要業績:『冷戦期日韓安全保障関係の形成』慶應義塾大学出版会、2014年(日本
現代韓国朝鮮学会学会賞)、『九州大学発 韓国学の展望』(共著、花書院、2013年)、
「日韓安全保障関係の形成――分断体制下の『安保危機』への対応、1968 年」『国
際政治』 第170号、2012年( 日本国際政治学会第6回奨励賞 )
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