学生、戦時下の強制労働 ―私の学徒勤労動員日記―
型番 ISBN978-4-7807-1251-3 C0036 定価:1,300円+税
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鈴木 光治 :著
四六判 176ページ 並製
定価:1,300円+税
ISBN978-4-7807-1251-3 C0036
2015/12発行

《目次》
はじめに 3
昭和二〇年(一九四五年) 9
一月 五日 退屈な授業と暴力的教育サヨナラ 10
一月 九日 浜名湖湖畔の工場で新生活 15
一月一一日 戦局、我が国に不利 20
一月一三日 とに角、腹がへる 24
一月一五日 天皇制教育の結果 27
一月二〇日 焼き入れ、冬は極楽 30
一月二二日 特攻隊は自殺攻撃隊 33
一月二三日 B29友軍機に撃墜さる 39
二月 七日 同級生にいじめられる 43
二月一七日 空中戦と宣伝ビラ 46
二月二一日 戦闘機までやって来た 50
二月二三日 四八日ぶりの休日 昼食抜きで宿借りと遊ぶ 52
三月 八日 空襲の被害と助け合い 58
三月一一日 石けん・刃物・記章づくり 61
三月一三日 新聞報道に疑問を持つ 65
三月一四日 アジア諸国の独立 68
三月二二日 硫黄島陥落、しかし 71
三月三〇日 焼きいも作りで負傷 74
四月 五日 三ヵ月ぶりに母と面会 76
四月 七日 敵の機銃掃射で逃げ回る 80
四月一四日 アメリカ嫌いの理由 83
四月一八日 油タンク燃え出す 86
四月二四日 大東亜大使会議開かれる 87
五月 二日 空襲の被害、勉強の重要性 90
五月 五日 労働災害は誰の責任か 95
五月 九日 伊東でドイツ、イタリヤ 98
五月一六日 シラミ退治 102
五月二五日 戦争は恋も許さぬ 104
五月二八日 恋文で退学 107
六月 三日 沖縄、戦場になる 110
六月一四日 久しぶりの豆腐 113
六月二一日 真夜中の豊橋空襲 114
六月二二日 検閲を体験し分かったこと 119
六月三〇日 工場を守る陣地ができる 124
七月 八日 沖縄の生徒たち、犠牲に 125
七月一〇日 敵機何十機も空襲 128
七月一六日 連日の空襲 129
七月二〇日 日用品の盗み広がる 130
七月二六日 爆撃後重傷者への輸血の悩み 133
七月二七日 女工さんたちの古い宿舎へ、そして半年ぶりの入浴 138
七月二八日 兵隊の洞窟堀りに 一億玉砕への疑問 142
七月三〇日 艦砲射撃恐怖のなかで考える 145
八月 一日 夜の水泳 149
八月 五日 動員中唯一の授業、軍事訓練 152
八月一〇日 広島に新型爆弾 157
八月一一日 戦争成金の幽霊うようよ 161
八月一四日 七ヵ月ぶりの帰省 164
八月一五日 終戦を踊り上がって喜ぶ 167
おわりに 170


《前書きなど》
 懐かしい小さい部厚い手帳を見つけた。それは、昭和一九年から始まった学徒勤労動員に伴い生産現場である工場に動員された私の八ヵ月間に及ぶ記録であり、貴重な日記だった。戦争は、私たちに多くの傷痕を残し、その後の人生に影を落としている。これは、私の戦争体験であり、青春の記録でもある。ささやかであっても残しておこうと思った。

 そこで勤労動員日記の清書を始めた。私には二人の孫がいる。原稿を読んでもらった。孫たちからは、その度、質問がよせられた。
 それをQ&Aとして、そのままそっくり、注の代わりに記入しておいた。
 この七〇年前の日記で、戦争は、戦地で命がけで戦っている人たちだけでなく、国内にいるすべての人々の生活をゆがめ、命を危険にさらすことを知ってほしい。(「はじめに」より)


《著者プロフィール》
鈴木 光治 (スズキ ミツハル)
1930年 東京都で生まれ、静岡県で育つ
2007年 千葉県流山市に移住
浜松師範学校卒、通信教育で慶應義塾大学文学部と中央大学法学部卒
[職歴]小学校 東京都足立区伊興小学校
中学校 東京都足立区江南中学校、静岡県榛原郡五和中学校
高 校 静岡県清水西・掛川工業・焼津中央・島田商業
大 学 愛知県日本福祉大学
生涯学習 静岡県榛原郡、金谷宿大学
[著書]高校生用英語副読本
“The Lucky Dragon”(三友社出版)
(私家版)“Living in a Stormy Age” 全三冊
[共著]高校生用英語教科書六種類(三友社出版)
“父が語る太平洋戦争2”(童心社)
“明日をはぐくむ英語教育”(三友社出版)
“国際化時代の英語教育”(三友社出版)
“グローバルな心を育てる”(三友社出版)
“英語と平和”(桐書房)

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