菅原　澄子：著
A5判 80ページ 上製
定価：1,000円＋税
ISBN978-4-7807-1105-9 C0092

《目次》
息子たちへの手紙 3
�鵯　君たちがいたから 11
入院 12
夏の夜 15
秋晴れの日に 18
七月十三日によせて 20
ざくろの花 23
�鵺　幸福ですか 27
くちなしの花 28
あなたに 31
給料日 33
真夏 35
ある朝 38
友ありて 40
夫婦愛 41
�鶚　水で描く絵の具絵 45
金峰山 46
冬の日に 48
青春時代（その一） 52
青春時代（その二） 55
青春時代（その三） 57
同窓会 59
善宝寺スケッチ（その一） 61
善宝寺スケッチ（その二） 63
善宝寺スケッチ（その三） 65
善宝寺スケッチ（その四） 66
�鶤　あしあと 69
針箱 70
ねがいごと 74
あとがき 79
　 カバー・本文 絵：菅原澄子


　いま私は、これまでに書き溜めておいた詩や歌などを一冊にまとめて、君たちへの贈り物にしたいと考えています。来し方をふりかえっても、つれづれなるまゝにでもなく、忙中閑ありでもなかったけれど、書くことはその時どきの私そのものでした。
　月日の流れは早いものです。私は、もうすぐ八〇歳になろうとしています。
　アッという間のようでもあったこの永い年月に、私はいったい何をしてきたのだろうか。

　財産も名も無い貧しい母が君たちに残してやれるものは、今までメモっておいた、文字だけしかありません。文学とは程遠いものだけれど、この一冊を最後の一頁までめくってくれたら、とても嬉しく思います。
　ほんとに、ほんとにありがとう。君たちへの感謝の念でいっぱいです。
（「息子たちへの手紙」より抜粋）


《著者プロフィール》
菅原　澄子（スガワラ　スミコ）
1936年11月、山形県鶴岡市生まれ。
1955年山形県立鶴岡北高等学校卒業。
卒業後、鶴岡市市役所に勤務。
1973年退職、主婦業に専念。